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『仮面ライダーBLACK SUN』を見たうえで感じたこと

 西島秀俊と中村倫也のW主演作として、「仮面ライダー生誕50周年記念プロジェクト」のひとつとして1年以上前から特撮ファン以外からも多大な関心が寄せられていた『仮面ライダーBLACK SUN』(Amazonプライムビデオ)がついに10月28日0時00分に公開された。

 いわゆる「ニチアサ」とは違う、実に重厚感のある画作りに音響、フィルムの質感。

 アクションについてはニチアサのライダーより尺控えめなものの、泥臭いアクションや、バッタの脚(?)を引きちぎってブーメランにする技など印象に残るシーンは多い。もっとも、恥ずかしながら私は特撮好きでありながらグロ描写が嫌いなため、あまり直視は出来なかったが。

 作劇については、「差別」の描写や政治色の濃さについて賛否ある。元総理と元副大統領に露骨に寄せていたのも、偶然ではないだろう。

 しかし、それ以上に印象的かつ、イヤなリアリティを感じさせたのが、怪人差別主義者たちの「自分は反撃されないだろう」という謎の万能感だ。

 ヘイトスピーチをしているデモ集団は徒党を組んでいるし、警察官の銃撃で死ぬ描写もあるが、怪人はどう見ても身体能力でいうと人間より勝っている。

 しかし、「マイノリティはヘタな反撃をすれば取り沙汰されて居場所を失う。だから反撃してこないはず」という楽観的な気持ちがあるのか、はたまた「自分は生命の危機を冒し危険な活動をしている」という高揚感ゆえか、反撃されるとは1ミリも思っていなさそうだった。

 私は見たことがないが、間違いなく現実にこういう人は一定数存在すると思う。

「週1ブログ習慣定着化」のため、とりあえず一番印象に残ったことを書いた。

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